2007/07/17

【会見詳報】溝手顕正防災担当相定例閣議後の記者会見(7月17日)

2007年7月17日火曜日 午前9時20分過ぎ 警察庁(第2合庁)18階会見室

 溝手顕正防災担当大臣

 閣議で総理からは、新潟県中越沖地震および台風4号に言及され、被災者が一日も早く安心して生活できるよう、被災公共団体と連携しつつ、被災者への支援、被災地の速やかな復旧に向けて政府の総力を挙げて取り組んでいく旨の発言あった。それから、夏休みシーズンを迎えるが、各地で地震、大雨が続いていることを踏まえ、国民の安全を第一に考え、さらに緊張感をもって取り組んでほしいとの発言もあった。
 中越沖地震については、激甚災害の指定の前提となる被害状況を把握するため国の職員が現地調査に全面的に協力するなどスピード感をもって対応していただきたいという発言があった。

−中越沖地震での視察を終えられたが、特別に指示されたようなことは
 内閣府の防災担当グループと協議しながら行ったわけだが、比較の問題になるが能登に比べて被災をした規模の中に入っている市街地が非常に広い。今度の柏崎は市街地が大変だなと。特にライフラインで、道路が蛇行したり、陥没したりしているのでガスとか水道とかいたるところで切れて、ガス漏れ、水道漏れが起こっている。両方とも市営なので、全部供給がストップしている。昼ごろから打つ手がなくなった。水道が出ない、電気が半分ぐらい消えた、ガスはつかないで食事の支度ができないと。晩御飯の供給をするだけでも大変だと。ライフラインの復旧はどうなるのかなと私自身も不安感をもっている。新潟知事はカンパンとか自衛隊の緊急備蓄とかの手を打っていたわけだが、まず、食べること、だと思う。今朝から家屋の点検に入っているので、危ないところに入ってもらわないようにしないといけない。この2点が非常に気になった。
 もうひとつは、着いた時点で、私どもは14時過ぎに着いたんですが、この時点では情報が集まっておらず、犠牲者の話は集約されてなかった。結果的に現在まで9人ということで大変多くの被害者出たいうことで心からお悔やみを申し上げたい。ほぼこれで行方不明とか、埋められたと思われているところは大体終わったんじゃなかろうかと。まだ病院で何人か苦しんでいらっしゃる方がいると聞いている。

−原発で火災は鎮火したが、放射性物質が漏れたというが
 私どもが現地に赴いたときは、総理も経産大臣も一緒だったが、火災は鎮火していた状況。火災については、発電所の方に電力を供給する、これは自家用と外からの売電で動く電力のようだが、外部から発電所のタービン等の室内用の動力関係のトランスが外にあったわけです。これが振動でゆれて、中の油に引火して火災が起きたという報告だった。そんなにひどい火災ではないと思った。放射性物質の件だが、昨日の時点では現地の所長から報告はなかったが、情報が入ったということで担当の甘利大臣のところで対応されたと思っている。甘利大臣から、6号機からの放射性物質の漏えいについて東電からの報告が遅れたことは国民に大きな不安を与えたことは遺憾だと。総理の指示を受け、直接の対応策を指示する。ほかの電力会社にも同様の指示を行ったと。国民の不安を解消するため、現地に職員を派遣することを含めこれからきちんとした原因究明と安全の確認を行うという趣旨の発言があった。

−中越地震からそれほど時間たってないにもかかわらず、あれほどの被害が出たことについて
 原因等についていろいろな解説が地震学会などの意見が出ている。もう少し議論をしないと新聞とかテレビで報道されているだけでは即断できないと思っている。山古志村の被災地に私は遅ればせながら行ったが、ちょっと感じが違う。山古志は地すべりがいたるところであった。土地柄が違うのかもしれない。(今回は)密集地の被災ということで、原因そのものについては議論するだけの知識がないが、起きた災害の形は根本的に違う気がする。

−高齢者の方がたくさん犠牲者になっている、高齢者対策について
 弱者救済すべき名簿はプライバシーの問題もあり、なかなかな困難な面もあるが、精力的に知事も指示され市長もこれに対応して、要介護、特別に避難者でもケアしないといけない人については、特別な手を打つよう、これはわれわれも指示したが、県・市とも懸命にその方向で動いている。こういう人たちは特別に早く隔離しないといけないんだろうと思う。ぜんそくで苦しんでいる子どもとか、ほとんど動けなくなった老人も現地におり、これは早く手を打たないといけないなと。
 ただ、余震が続いており家に入れない人がいる。揺れ方が能登半島のときと比べると震源地がうんと近いせいだと思う。みなさん一様におっしゃるのは下から一回持ち上げられて横にがさがさと揺れたと。時間はそう長くないと。仏壇とかテレビとか戸棚とか全部部屋の中に倒れて散乱している。中は足の踏み場もないし、老夫婦とか片付ける気力もないし、道端で座り込んで、みんなで今何ができて、しゃべっておられるような状況。中の片付けも大変だと思う。地域の立ち直りのためにどうやっていくかということも力を入れないといけないと思った。
 一番北の方は刈羽村の原発から、南の米山トンネルですから、その間かなり広い。全部軒並みやられているということで、これから被害は積み上げて出て行くんじゃないか。内閣府は今、谷本政務官が現地に入ったと思うが、現地に3人ほど同行の人間が残っており、4人で連絡室を置き、市・県の対策本部と同居して、一緒に苦情・陳情を受け、現地の情報を正確に本部の方へ伝えるようにと、そういう応対をしてくれる。

閣議での防災担当大臣発言要旨(資料配付)
1 昨日16日に発生した平成19年新潟県中越沖地震により、現在までに死者9名、全壊家屋300棟以上などの甚大な被害が発生しております。
2 政府としては地震発生直後から、総理のご指示の元、被害状況の把握や被災者の安全確保に全力を尽くしてまいりました。私自身も直ちに現地に赴き、総理、経済産業大臣とともに被災状況の調査等を行ったところであります。昨日の関係閣僚会合においては、総理からの重ねてのご指示をいただいており、今後これに基づいて政府一体となって対応に万全を期して参りますので、関係閣僚におかれては引き続きご協力をお願い申しあげます。
3 また、台風4号による被害も大きなものがありました。今後は、これらの災害により被災された方々への支援や被災地の速やかな復旧に向け、関係閣僚におかれては、引き続き、ご協力をお願いいたします。(了)