2007/07/18
【会見詳報】新潟県中越沖地震関係省庁連絡会議終了後レク
2007年7月18日水曜日 午後6時半 内閣府(合庁)3階特別会議室
上杉耕二 内閣府参事官(災害応急対策担当)
省庁連絡会議は3日連続でやっており、今日が3回目。内容が盛りだくさんだったため、予定時間を超過した。余震状況などについて、気象庁から説明があった後、各省庁から被害状況、対応状況の説明があった。
人的被害などをはじめ、被害の全体像が見えてきたと思っている。本日のポイントは二つある。議題3の支援物資提供要望への対応状況。昨日を受けて、本日、具体的な品目、数値をまじえての具体的な検討、情報共有、今後の方針などについて協議をした。ライフラインの復旧見通しが焦点になっている。地元への物資が一つのポイント、二つめがライフライン。
余震の状況。昨日と変わっていない。余震は相当減ってきている。とは言っても、余震活動で建物の倒壊の恐れがあり、復旧作業に十分注意をというコメントがあった。天気の状況、被災地の今後の天気は、しばらくは激しい雨はない見込みという説明があった。20−22日、前線の影響で一時雨になる見込みという。
消防庁の資料、被害の状況、人的被害9人、行方不明1人は変わっていない。60戸の全壊家屋に下敷きになっていないかの検索活動を、消防、警察、消防団も加わって活動している。現段階では変わっていない。負傷者は増えたが、人的被害は全体像が見えてきたという認識。家屋は一部損壊が増えた。避難状況は、午後3時半現在98個所の避難所に9800人余の方が避難を余儀なくされている。昨日午後7時に、消防庁、総務省連名で、各都道府県知事、政令市長に、災害に対する支援の通知。事務次官と消防庁長官の連名通知を出している。
本文では「現在、一部の被災地で、食料、水等の日常生活に必要な物資が不足しているとともに、今後被災地の復旧復興が本格化していく中で、さまざまな物資が不足することが懸念されます。これらの点について、被災地の要請や発信する情報をふまえ、被災地の団体と十分な連絡を取りながら、なお一層の積極的な支援に取り組んでいただくようお願いいたします。なお、貴都道府県内の市町村に対しても、同様の要請をしていただくようお願いいたします」
趣旨は、自治体間の支援についての立場から、応援を働きかける通知を出している。
緊急消防援助隊の本日の活動は、新たに山梨県に要請。栃木県の防災ヘリが救急活動を実施している。消防団が倒壊家屋の検索にあたっている。
警察庁は、人的な被害については、消防庁と状況把握は同じ。現地で緊急交通路の確保のための交通規制の必要性が高まってきているので、広域緊急援助隊の部隊を本日から派遣している。避難所対策班で、女性警察官を主体に34人体制に増強した。
防衛省は、派遣規模は3200人、3730人の体制。海自の艦艇が支援物資の陸揚げをしている。昨日の午後6時から始めた入浴支援を本格的に開始した。仮設トイレも輸送を行っている。
海保は巡視船で給水作業中。
国交省は、北陸地方整備局が県からの要請で、被害額の早期把握に努めるようにという総理からの指示も受け、80人体制で派遣している。施設被害の確認が進んでいる。応急危険度判定は、関東、中部の都県に広域応援をして、本日200人、明日300人の広域応援体制が整っている。仮設は新潟県が第一弾として、柏崎市250戸、刈羽村100戸をプレ協に要請した。住宅金融公庫の融資を本日から実施している。道路状況について説明があった。37区間で幹線道路が通行止めになっていたが、本日、高速道路1区間、直轄国道1区間、県管理道路16区間とだいぶ少なくなった。トンネルの損傷で11キロ。無料開放として、昨日も申しあげたが8号線に代わって北陸自動車道を開放している。8号線は今も通行止め。
総務省、携帯電話の復旧の数字が変わった。放送関係は昨日の夕方に復旧した。地方公共団体に対して、物資等の積極的な支援を要請している通知を消防庁と連名で出した。伝言ダイヤル、公衆電話の設置、携帯電話の貸し出しをしている。18日から郵便はがきの無償交付など被災者への支援措置を行っている。
文科省、学校施設の被害がさらに状況把握が進み、68個所増えている。学校は避難所にもなっているので、施設点検で派遣されている。
厚労省は、医療活動関係で医療救護班をさらに派遣した。災害時の急性期の対応を行うDMATの活動が終了した。一部は救護活動にあたっている。心のケア対策は、きめ細やかな対応を行っている。避難所の被災者への対応。食中毒等の予防のために、手洗いの励行など衛生面の通知をしている。水道は、柏崎と刈羽は全域断水、一部断水なのが上越、長岡、出雲崎。柏崎、刈羽の復旧の見通しは、確たる時間軸の報告には至らなかった。断水戸数は以前として変わらないが、明日から試験的に通水できる段階になった。どこが漏れているかやってみないといつごろ通水できそうかの見通しが出せない。試験通水をすると、時間軸を持った見通しを出せるのではないかという。
農水省は、被害個所が増えてきた。北陸農政局から被害把握のために現地に派遣している。関係金融機関に、償還猶予などの依頼。食料関係団体に被災自治体から要請があれば供給に協力するよう文書を出した。
経産省、柏崎刈羽原発で、昨日の会見と異なっているのは、その後の東電の発表で記載している。既に報道発表はされていると聞いているが、6号機の放射性物質の漏えいは、計算ミスがあったが、いずれにしろ環境に対しては低い値という。電力は本日午後3時で4500戸の停電。阪神大震災でみられた通電に伴う火災に十分注意をしながら、本日中をメドに復旧作業を進めるという報告を受けた。電力はどうやら見通しが付いたと受け止めている。ガスは、柏崎市の供給が停止しているが、現在、日本ガス協会から総勢1000人の応援隊が本日から派遣されている。これにより、作業を進める。従来の中越の経験から言うと、ガスはかなりの期間がかかるだろう。どのぐらいかかるかの見通しの報告まではなかった。
国土地理院は、災害対策用の地図を提供したとの報告があった。
金融庁は、停電等による休業はすべて回復した。ATMの使用不能個所はだいぶ減ってきた。生損保の休業は4個所ある。
外務省からの資料。昨夜の米国政府の記者発表資料。10万ドルの義援金を申し出た、在日米軍も被災者に物資の援助を行っている。本日、外務省で別途報道されていると聞いているが、具体的な中身として、現地にニーズのある冷房装置100機を供与するという。C130輸送機で横田飛行場から新潟空港に物資を届ける予定。確認したところ、輸送機は16時半に新潟空港に到着した。
環境省から、国の補助事業の対象事業となりうるというコメントがあった。柏崎のクリーンセンターの煙突破損で職員を派遣している。
支援物資の提供要望の対応状況は、今日の段階でお示しできる資料はないが、昨日の現地の不足している物資があるということ。現地のニーズをしっかり把握したうえで、ニーズにマッチしたものを的確に、機動的に送る。具体的な物資名、具体的な数を含めた協議検討が行われた。関係省庁連絡会議の一つの重要な機能と考え、明日以降も詰めていく。本日は現在進行中の状況でお話申しあげるにとどめたい。
−どういうものが不足しているという話があったのか
今日の段階では、現地から要請があった具体的な品目名と数について、具体的な資料は出されたが、現地が本当に必要となっている物資なのかの精査が必要だという判断をしている。報道発表するまでの熟度には至っていない。昨日の会議では一般論、本日は具体論に入っている。
−品目の要請はあったのか 緊急に必要なのか
緊急に必要なものだ。本日現在のリクエストで変動するもの。ブルーシート、業界を通じて確保すべくリクエストに対応する。扇風機は避難所が暑いので、経産省から業界を通じて打診中。紙おむつは老人用、子供用があるが、厚労省から関係業界団体を通じて調達すべく調整中、衛生関係でウエットティッシュの要請は厚労省から調整中。消毒液も厚労省、今日の品目名は以上のようなもの。
−メドとしてはいつまでに
できるだけ早くだが、現地も窓口と連絡が取りにくい。いろんなルートでいろんな物資が入っている。リクエスト時点と検討時点のタイムラグがある。リアルタイムでの現地の状況把握をいろんなルートで把握したい。現地連絡対策室の設置の目的。可及的速やかに把握し、すぐ手を打ちたい。関係省庁が一堂に会するこの会議で詰めていく。
−現地からのリクエストは
県を通じて把握している。
−電力の完全復旧のメドは
18日中に復旧作業と聞いている。
−連絡会議は毎日やる予定なのか
当面、毎日やって、当面の課題に機動的に対処する構えだが、開催日時は、別途ご連絡する。(了)